2009年8月8日土曜日

速報レポ!住み開き展覧会 「そこでなくて ここなのだろう 宮本亘、宮本伸子、宮本博史、(宮本登志一、宮本トミ子)

先日、アーティストの宮本博史さんによるご自宅での住み開き展覧会、「そこでなくて ここなのだろう」に伺ってきました。天王寺駅から15分ほど歩いて、会場の宮本マンションに到着。チャイムを鳴らすべきなのか迷いつつ会場の自宅部屋にお邪魔すると、宮本さんとお父様がくつろいだ様子でワイドショーを見ながら「今日の夕食どうする?」とお話されている所でした。当たり前といえば当たり前なのですが、予想以上にアットホームな展覧会です。




室内には、家族アルバム、日記、手紙、家計簿などをはじめ、宮本家の皆さんと共に長い年月を過ごしてきた様々なものが展示されており、いくつかのモニターではホームムービーも流されています。
思わず微笑んでしまうようなものから深く考えさせられるものまで、とても全貌については書き尽くせないほど多種多様で、これだけのものを今まで保管されていることが驚きです…。
お父様は「恥ずかしい気分にはなるが、プライバシーはあまり気にしていない」とおっしゃり、来場者と展示品にまつわる思い出話をするのを楽しまれているご様子。個人的には出身大学が京都の同じ大学だったということもあり、お父様が学生だった頃の話で大変盛り上がりました。

人のプライバシーに関わるものと接する時は、例えそれが親しい友人のものであっても、多かれ少なかれ「あまりジロジロ見るべきではない」「申し訳ない」と後ろめたい気持ちを抱えてしまうものだと思います。今回は「展覧会」という形態をとることで、「展示物」としてそれらと真摯に向き合うことが可能になり、その内容を素直に楽しんだり、家族の些細な営みに感動したりできるようになっているのだと気がつきました。





また、家族の生活を映した過去の映像を各所に配置することで、部屋やマンション屋上の空間にも「ここでこんな風に過ごしていたかも」と来場者が想像を働かせて感情移入することができる。まるで、それらの空間自体が今回の展覧会の主役のようでした。このように、来場者に自由に展示物と接してもらえるような工夫がこらされているからでしょうか、初めて来たお家なのに本当に居心地が良く、つい長居してしまいます。最後に宮本さんとお話させてもらい、「なんでもない日常の中で人の心が揺れ動く瞬間」を非常に大事にされている方だという印象を受けました。そんな宮本さんだからこそ、家族に対する愛情と来場者への気遣いとを両立させる展覧会ができるのだと感じています。(文:秋田光軌、写真:石田峰洋)









次回、住み開きフィールドワーク先は…

22!の庭に、火が灯る?! 12人の住み開き討論会?!~お盆の12人編」
akamar 22!が「住み開きアートプロジェクト」の言い出しっぺアサダワタルから突然投げかけられた「自宅でイベントしない?」とのお題を受けて、ホームタウンの四天王寺界隈を「家」と見立て、彼女自身が散歩ガイドとして繰り出すお散歩音楽企画。昼間と夕方の二部制でお届けするこのトンデモ企画は、ポカポカ陽気の中(晴れれば)akamar 22!の歩き走り歌い廻り!?半日無駄後で展開し、そしてほんの少しお客さんと馴染んだ後は、akamar 22!が自分も庭の一所有者であると思い込んでいる(?!??)四天王寺さんのお庭ライトイベント『万灯よう』のトンネルを抜けて、夕ご飯タイム!「住み開き」「家」などのお代で、12人で座算会?!喋りまくろー?!

日時:2009年8月14日() 18時~21時

参加費:500円(地図、夕飯代)

定員:残席10名!!(要予約

お申し込み・お問い合わせ:

應典院寺町倶楽部 築港ARCproject

TEL FAX06-4308-5517

MAILarc@outenin.com

URLhttp://www.webarc.jp/


集合場所:地下鉄谷町線四天王寺前夕陽ケ丘駅4番出口に18時集合


注意事項:

・雨天決行いたします

・屋外を歩きますので暑さ対策は万全に願います。


住み開き人連絡先:E-mail:akamarsky@ybb.ne.jp


住み開き人;akamar 22< アカマーツーツー >(大阪を拠点に活動するシンガーソングライター)

劇団維新派にて、活動後、フリーキーなトリオバンド『INDIAN NO ECHO SIGN BINE NO!』ドラム担当。バンド活動休止後、<akamar22!>と名乗り、ソロパフォーマンスを始める。

歌・ギター・サンプラーの配置のずれたスタンダード・ファンタジー・ファニー・ロック!

http://d.hatena.ne.jp/akamar1212/

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